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ホルン103のハンドハンマー仕上げの効果は [ホルン]

アレキサンダーから新たに出た103のオプション仕様の説明会があり、ヤマハ・ミュージック・トレーディングまで行って来ました。
そのオプションは「ハンドハンマー仕上げ」というものです。
通常のモデルに一工程ハンマーでベル胴部分を叩いて加工するというもの。
加工する場所は、胴輪からベルカットで言うカットした部分まで。
ベルフレアは、加工されていません。
加工にはかなり時間を要するようです。

アレキサンダー社から二名が説明にいらしていました。

彼らから様々な説明があった後、読響の久永氏による音出し。
ブラームスの交響曲第一番のソロを。
現行モデル103と加工された103との比較は、予想以上でした。
ほとんど違うモデルの楽器と言っても良いくらいの音の違い。

加工されたホルンの音は、吹いていることがそのままボケることなく客席にスーッと運ばれる感じ。
無駄なゴミが無いというか、しっかりとフォーカスされた音です。
音の密度も高くきめ細やかな感じ。
そして聴いていた感じだと上の音域から下の音域までソノリテが素晴らしい。
久永氏もずいぶんと気に入られていたようです。

夕方くらいからプロの方々が試奏に数名いらしてましたが、当然だと思います。
色めき立つ魅力を十分に持った楽器です。

現在は、103のイエローブラスのみの対応のようですが、質疑応答の中で1103と503にも対応できるそうです。
ベルフレアまでやったらどうなんだろうと一瞬思いましたが、師匠の千葉先生がレッスンの時に、ホルンは入り口は固くベルに向かってだんだん柔らかくが良いんだという言葉を思い出しました。
ベルフレアまでやってしまうと、音色がホルンとしては固くなりすぎて、音が立ちすぎるんじゃないかと想像します。ごまかしのきかない楽器になってしまうんじゃないかな。
やれるようなので、勇気のある人はやってみて私に状況を教えて欲しい。

オプション価格は136,500円。
このオプションをつけた103MBLは、1,459,500円になります。

私の印象では、オプションをつけただけの効果は期待できます。値段に見合った効果です。
ドールさんもサラさんも今はこの楽器を半年ほど使っているそうです。

ちなみに今使っている楽器にオプションを施すということは受け付けていないようです。
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コメント 2

たかぽん

ご無沙汰しております。
“ハンドハンマー仕上げ”大変気になります。
試奏してみたいです。
現在使用している103のベルは金メッキなので・・・。
(購入時から金メッキでしたので他の仕様で吹いたことがありません)


by たかぽん (2009-12-14 20:38) 

テル

たかぽんさん、ご無沙汰です。
一度試奏する価値は大ありですよ。
今までの103と同じモデルと考えないでおくと、衝撃は少ないと思います。
それくらい違います。
良いか悪いかは、吹く人の音に対しての価値観の問題だと思います。
by テル (2009-12-14 21:24) 

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