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フレンチホルン演奏技法 [ホルンメソード]

高校吹奏楽部のホルンレッスン。
今後たくさん上達してもらわないといけない二名をみました。
二人とも必ずなおさなければならない問題点を抱えていますが、こういう場合問題点をはっきり洗い出すとともに、どんな練習をすれば良いかまでを考えます。
もちろん簡単なことではないので、すぐにその答えを見つけることができない場合もあります。
何度も見ながら本人と同様に悩みながら答えを模索します。
そういった場合に多くの参考となるのがファーカス氏が書いたフレンチホルン演奏技法。
現在は日本語版が安定して供給されているので良いですね。
ホルン奏法のバイブルとも言える本です。
全部をしっかり読む必要があると思います。字が多いのでホルンの上達に興味がかなり無いと読破することは難しいかもしれません。
また書いてある意味がよくわからないこともあるかもしれません。

今日の二名にはこの中から問題を解決しそうな練習をそれぞれに与えました。
あとは毎日毎日やってくれれば解決してくると思いますよ。
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初心者にとっての優先課題 [ホルンメソード]

複数の学校が集まった楽器別講習会の初心者編。
ホルンの初心者をみました。

毎年ながら初心者のレッスンというのは、精神的にきついものがあります。
ホルンを嫌いにしてはいけない、まして音楽を嫌いにしてはいけないというプレッシャーがあります。
そんな中一人ひとりの問題を見つけ出しては、二ヶ月前までランドセルを背負ってた子にわかる言葉で話す。
若い頃は勢いでレッスンできたのですが、今はいろいろ考えることもあって難しくなってきてます。

ホルンの初心者が絶対に守らなければならないことは、そんなに多いわけではありません。
アンブシュアとか姿勢とかは実は細かなことなんです。
絶対守ることは、「日々のお手入れをしっかり」、「ブレスをしっかり」、「リラックス」、「しっかり鳴らしてベルから出る音をよく聴きなさい」。これだけだと思います。

アンブシュアがどうでも良いと言っているわけではありません。でも、初心者にとって上のことの方が優先課題だと思います。
上の四つができない優秀なホルン奏者を見たことありません。
アンブシュアが悪い優秀なホルン奏者はいます。
姿勢の悪い優秀なホルン奏者を見たことあります。

これを見て初心者の子は勘違いしないように。アンブシュアも姿勢も良い方が余計な苦労をしないで済む。上達が早まる可能性が高まるということは事実であります。

あくまでも優先される順番だけのことです。
優秀な子は今書いている全部をクリアできると思いますので。
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タンギングとレガート [ホルンメソード]

高校吹奏楽のホルンレッスン。
ホルンの奏法の中でタンギングを行わないでアタックする練習をやらせるのですが、なかなか苦戦する人が時々います。
エアだけでアタックするのでアンブシュアの安定、横隔膜の支えがしっかりできていないとうまくいきません。
うまくいってないと、ついつい本能的に舌を使ってしまったり、舌を動かさないで出たとしてもモヮーと音が発音されたり、四分音符で行わせるとそれぞれの音が分離できなくて団子状態に並んでしまったり。
舌を使ってアタックするような精度でエアだけでアタックできるように目指します。
練習し始めは難しいかもしれませんが、我慢強くやっていると何とかなるものです。
これを覚えて舌を柔らかく使ってタンギングすると切れの良いアタックが近づいてくると思います。

それからリップスラーは声のレガートをお手本としてできるようになると良いです。
だいぶ前のブログでも書きましたが、音と音の間にアクセントが入ったりしてはいけません。
ソプラノ歌手のシュワルツコップのレッスンで、出来の悪い歌手が最近多くなった。本当の意味のレガートができない。本来のレガートは音と音の間にHが入ってはならないと。
ホルンでもそれは同じだと思います。
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唇の両端を固定しましょう [ホルンメソード]

高校吹奏楽部のホルンレッスン。

毎日の練習でロングトーンとリップスラーは大切なことはわかっていると思いますが、なかなか学校生活の中でキッチリやるのは難しいようです。
でも、キッチリやりましょう。
ロングトーンは小さい音よりしっかり響かせて。
リップスラーは滑らかに。低い方に向かって唇の両端が緩みすぎない。できれば上の音と同じ状態をキープしつつやると滑らかになり音色も変わりにくいと思います。
両端をしっかりしないと安定しません。

来週のレッスンの時、ある程度改善されていると良いと思います。
一気に治るものではありません。
気持ちをしっかり持って粘り強くやることです。
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唇へのハイプレッシャーで不調に [ホルンメソード]

このところ自分のホルンの調子がとても悪く(楽器じゃなくて自分)、いろいろ試行錯誤していたら、またはまりました。
唇へのマウスピースの圧力。

いつから?ということもなく、気がつくとそうなるパターンです。
最初の症状は、下降形のスラーで高音域から降りて来ると、中音域あたりでスカッとなる。
次に音階をやっていると中音域のある一点でスカッと。
今回は中音域のEsあたりだったんですが、理由がわからずにいろいろやっていました。
ゆっくりリップスラーを、その音あたりを中心に下から攻めたり上から攻めたり。
スラーの音階で同じように下から攻めたり上から攻めたり。
丁寧にロングトーンしたり。

いっこうに改善の兆しがなくて、どうしたものかと考えはするけど思いつかず。

ピアノの上にホルンを置いてロングトーンをはじめたら、ピンときました。
その状態でロングトーンに続きリップスラーを。

ピアノの上にホルンを横たえただけですから唇への圧力が上がるとホルンは逃げていってしまいます。

その状態をキープして普通に構えて吹いてみたら、かなり改善されました。

その後は、時々例の「ノンプレス装置」を使って奏法の修正。

あと一週間ほど忍耐強くがんばれば、なんとか戻せるかなという感じに。

しかし、このプレスの問題に時々直面しますが、恐ろしいものです。
自分では気がつかないうちにヒタヒタとやってきます。
もちろんそうならないように普段から気をつけてはいますが、やってきちゃうんですね。
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聴いているようで聴いてない [ホルンメソード]

高校吹奏楽部のホルンレッスン。
本当は4人ほどやりたかったのですが、どうも長引いてしまって2人しかできませんでした。
二人ともある意味で共通していました。

自分の出している音をしっかり聴いていない。
よく聴きながら練習を展開してもらうと、どんどん響きが良くなります。
毎日こんな感じで練習をしてくれたら、きっと今頃凄く良い音がしてるのに。

曲の練習に追われて、音譜面だけを音色も気にせず吹けるようにしているだけの練習は、もうやめましょう。

いくら吹けても音色が悪ければ、それは音楽ではありません。

二人とも最初は少しこもりがちの音でしたが、レッスンが終わる頃は少しクリアになったと思います。
明日になっても忘れるべからず。
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20拍のロングトーン [ホルンメソード]

複数の学校が集まって行っている楽器別講習会でした。
時々このブログでもご紹介している会です。

今日は、今年度最後のセット(次は土曜日)で最も大切なことを再確認することにしました。
ここでやっておかないと、春になって新一年生が入ってきて指導できませんからね。
ある程度自信を持って初心者の指導をして欲しいので。

そんなことで、まず最初は手入れのことをサラッと。
演奏する前にここができなければホルンを吹く資格無し。
そしてやっぱりブレスでしょう。
これなくしては、いくら良い楽器を持っていても音は出ません。
しかし、もうすぐ三年生になる子たちでもまだまだブレスが浅い。
私の頭の中では、今日一日かけてこれをどうやって克服させるかがテーマとなりました。
そんな中、午後になりロングトーンの練習。
各学校にロングトーンはどんな方法でやっているかを尋ねてみました。
ある学校が実音Fから1オクターブ上のFまでを半音階で四分音符=60のテンポで20拍をやっていますとのこと。下から上に、上から下にの往復です。音と音の間は4拍だけ休みます。

最初はどうかな?と思ったのですが、いろいろ話しを進めてるうちに、これだとひらめき、全員でやることにしました。
要は一つの音を20秒伸ばすわけですから、中学生にはけっこうキツイ。ブレスの浅い子には不可能。ブレスが比較的できている子でもメゾピアノからピアノくらいの音量じゃないと無理でしょう。
予想通りほとんどの子ができません。
これをやっていた学校の子二人は音が安定していて、響きも良い(もともと良いのですが)。
そんなことで、次の土曜日までに全員がやれるように宿題となりました。

この練習、意外に効果あると思いますよ。

特に最近の中学生はロングトーン不足であることは間違いないので。

注意することは、弱めの音になりますのでまずタンギングにブレがないようにすること。
でもクリアな発音は必要です。
そして、20拍の間音の密度に変化があったり、揺れたり、ピッチが上下しないように。
半音階でやると、どうしても隣どおしの音程差が縮まる傾向にありますので、音程に注意すること。

そして何よりよく響いた音であること。

予想以上にキツイ練習です。
上がって下がってきたら、少し休憩は必要です。
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ブレス不足がすべてを壊すよ [ホルンメソード]

高校吹奏楽部のホルンレッスン。
久し振りでした。
予想はしながら向かいましたが、やはり予想通り。

ホルンを吹くための根幹の技術である呼吸が崩れてました。

ホルン上達にとって、常に意識していなければならないことでもあり、意識していても忘れてしまう可能性がある、やっかいな存在です。
ブレスが不足すると、いろいろと問題が発生します。
貧粗な音色は、特徴的です。
フォルテが豊かに響かなくなります。もちろんフォルテだけではなく、奏法自体が崩れてきますから、それより小さな音でも響きのない音になります。
一緒にロングトーンをしてその差がわかったと思います。

ホルンの命である音にダメージをうけますから、大変ですね。

本人は吸っているつもりなんでしょう。
でも、もっと吸えるんじゃないかと常に疑いの目を向けて練習するしか克服する方法はないと思います。
いろいろな呼吸法について論じられもしますが、まずはたくさん吸ってみることです。そういった努力をしつつ呼吸法というものを勉強してみるほうが、良いと思います。

そしてリラックスということを忘れないことです。
呼吸にたいして重要な鍵を握っています。

明日からしばらく新年会のような飲み会が続きますので、更新が滞るかもしれません。
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ホルンの音を出すまでの儀式 [ホルンメソード]

高校吹奏楽部のホルン個人レッスン。

ホルンの音を出すのに、すごく考えて恐ろしく時間がかかる子がいました。
何というかリズムがないですね。
ホルンの音を出す手順は次の通りでしょう。

腿に置いてあったホルンをまず顔の方に持ち上げる
           ↓
    口にマウスピースを当てる
           ↓
    エアを身体に取り込む
           ↓
エアを取り込んだ瞬間アンブシュアを作る
           ↓
         音を出す

単純に音を出すことだけに着目すれば簡単にこれだけの作業ですね。
もちろん、楽器を持ち上げる時からこれから出す音の意味合いをイメージしたりします。
腿にあったホルンから音が出るまで、いったい何秒必要でしょうか。
2~3秒もあれば音は出ます。多めに見積もっても、その倍くらい?
うっかりしていて、慌てて楽器を構える時は、この時間が1秒以下なんてこともあるでしょう(これはなるべく避けたい)。本当に慌ててセットするときは、0.1秒くらいでもできるでしょう。

そこに10秒近く使うのは、リズムが悪いと言うか、逆にいろんなことを考えてしまい、リラックスが崩れたり、呼吸がしっかりできなかったりと問題が起きそうな感じがします。

楽器を構えて音を出すまでは、シンプルにリズミカルに(意識をしたことはないのですが・・・)動いた方が良いと思います。特に呼吸には、リズムが大切だと思います。
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不調になったらまずブレスを疑おう [ホルンメソード]

高校吹奏楽部のホルンレッスン。
このところ調子が悪いという子ですが、多くの問題はブレスにあるようです。
調子をくずしたとき、真っ先に疑うべき箇所なんですが、空気のことってつい忘れちゃうんですね。
身体の力をできるかぎり抜いて、丁寧にしっかりブレスをとり、スムーズに楽器に吹き込む。はき出すエアも最後まで出し切る感じにすること。

この作業をまず見直してみる。
音もボソボソと小さい音で吹かないで、たっぷりと鳴らす。もちろん身体に負荷がかかりすぎる巨大な音ではありません。
でも、高校生くらいだと、つい小さめの音でそれをやってしまう。
そのあたりに注意をしながら、できれば一日丁寧に練習をすれば良くなる兆しが見えてくると思います。
重傷でも三日ほど。

アンブシュアの問題を第一に考えてしまう人が多いと思うのですが、アンブシュアもブレスなどとのバランスで成り立っているので、その根源をまず整理してしまわないとアンブシュアの何が問題なのかもわかりにくい。
アンブシュアも外側からわかるものなのか、中側の問題なのかということもあるし。これは音色や動きを確認しない限りはわからない。
だからアンブシュアを第一の原因追及に持ってこないことが安全です。
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